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メンバー研究紹介

後藤心平【博士後期課程】

研究テーマ:メディア論、ジャーナリズム、メディアリテラシー、コミュニケーション

◇略歴
1997年に民放地方局に入社。テレビ、ラジオ番組の司会をはじめ、夕方のニュースワイド番組でキャスターを務める。仕事をする中でメディア教育の必要性を感じ、その教育の研究・普及を活動の中心とするため2004年に退職。その後は、高校や大学、企業などでのメディアに関する題目での講演、また、マスコミへの就職を志望する大学生を指導する。同時に、福岡と関西の放送局でレギュラー番組を持ち、サッカーJリーグの実況を担当。2010年にメディア研究を深めるため東北大学大学院情報科学研究科前期課程に入学。同年5月に、メディア教育の研究・普及活動を行う一般社団法人メディア・コミュニケーション教育振興協会の理事に就任。小学生、高校生、大学生にメディアリテラシー教育の一環として映像制作を指導。情報活用力、プレゼンテーション力といったコミュニケーション能力の向上を目的としたワークショップも開催。また、アジアでメディアリテラシー教育に先駆的に取り組む国立台湾政治大学との共同研究メンバーとして、台湾の小学校での調査、国内の小学校教員を対象としたメディアリテラシー教育研修に携わる。そのほか、放送局におけるメディアリテラシー活動の意義について、放送局の社員向けに講演を行う。国連ハビタット(アジア太平洋担当)の震災復興支援プロジェクトでは事業のコンサルタントと広報を担当。NHK仙台放送局より、震災の教訓を生かしたローカル局の情報発信の枠組みの構築を委託され、番組の立ち上げから実際の放送まで携わる。現在もプロデューサー、アナウンサーの仕事と並行して研究活動を行っている。

◇業績
博多青松高校「マスメディアの仕事」特別講師(2006年、2007年)
九州国際大学「メディア論」特別講師(2008年)
福岡女学院大学「就職活動に活きるメディアリテラシー」特別講師(2009年)
2010年4月  東北大学大学院情報科学研究科ティーチング・アシスタント(2012年3月まで)
2012年4月~ 東北大学大学院情報科学研究科リサーチ・アシスタント(現在に至る)
2013年4月  宮城教育大学教育学部 非常勤講師 「メディアと教育」(2014年3月まで)
2016年4月~ 東北大学全学教育 非常勤講師「主権者教育」
◇共同研究
2010年6月 台湾政治大学媒介素養研究室との共同研究・実践(2012年2月まで)
…アジアにおいてメディアリテラシー教育に先進的に取り組む台湾で、その研究をリードする国立台湾政治大学コミュニケーション学院媒介素養研究室と共同で研究・実践を行った。台湾で開催された研究会やワークショップに参加したほか、2011年1月には仙台市教育委員会と共催で、日本の小中高校の教員と台湾の教員の合同メディアリテラシー教育研修を実施。参加者はメディア教育の基礎を学び、教案を作成。参加した教員らはメディアリテラシー教育の必要性を再認識した。
2010年9月 仙台市立東宮城野小学校におけるメディアリテラシー教育実践(2011年2月まで)
…メディア教育の先進国であるイギリスやカナダ、アメリカなどで伝統的に行われている番組制作(ビデオ)に、週に2時限、約半年かけて取り組んだ。企画、構成、取材、機材の操作、編集、ナレーションを全て5年生の児童が行った。児童が番組を制作することで、テレビなどのメディアを通して伝えられる“事実“がどのように構成されているのかを理解した。

◇学会、及び社会的な活動
・九州大学 フォーラム「MBAが考える地域主権(道州制)」コーディネーター(2009年)
・JICA国際フォーラム「ジャーナリズムと国際協力」コーディネーター(2010年)
・市民メディアフォーラム「被災地・被災者からの発信」総合司会(2011年)
・国連ハビタット(アジア太平洋)「語り継ごう!防災教育」講師(2011年)
・JICA 国際フォーラム「東日本大震災と国際協力」コーディネーター(2011年)
・ソーシャル・ビジネス・フォーラム・アジア・イン福岡2012 総合司会(2012年)
・「被災地におけるネット選挙解禁の影響―2013参議院議員選挙の事例から」日本マス・コミュニケーション学会 秋季大会(2013年、単著:後藤心平)
・「番組制作によるメディア・リテラシー実践―ラジオ局の事例から」日本教育メディア学会年次大会(2014年、共著:後藤心平、堀田龍也)
・「ラジオ番組の制作によるメディア・リテラシー教育実践における生徒の変容の分析」日本教育工学会研究会(2015年、共著:後藤心平、堀田龍也)
・「メディア・リテラシーに関する実践研究の傾向分析」日本教育工学会研究会(2015年、共著:後藤心平、相沢優、佐藤和紀、堀田龍也)

◇著書
・『大人からの進化術』(編著:後藤心平、2009年、九州大学出版会)
・『日本におけるメディアリテラシー教育の展望 ―台湾の教育現場の事例から』(単著:後藤心平、2012年、東北大学大学院情報科学研究科 修士論文)
・『学校現場へのメディアリテラシー教育導入のために』東北大学大学院情報科学研究科 情報リテラシー研究論叢 創刊号 REVIEW2012(2012年、共著:関本英太郎、韓放、後藤心平、蘆艶芳)