研究プロジェクト

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「311からメディアを考える」プロジェクト

大震災におけるメディアのあり方

今回の震災で、私たちは被災地において様々な情報を必要としてきました。多様なメディアを通じて、膨大な量の情報が発信されているにも関わらず、被災地において必要な情報が思うように得られず、苛立ちや不満を感じることもありました。しかしそのことで、メディアの重要性をいっそう強く認識することにもなりました。

本プロジェクトは被災地でこのような経験を踏まえ、主に被災者の視点から、今回の大震災におけるメディアの情報発信のあり方について検証するとともに、今後の震災時のメディアのあり方について検討を行うことを目的としています。

活動報告

2011年
テレビ局アンケート調査およびヒアリング調査
・アンケート調査
テレビ局の組織としての震災報道体制の問題や今後の課題について検証する。
・ヒアリング調査
記者個人の体験や思いなどを聞き取ることで、現場における震災報道の本質的な問題や限界を明らかにする。
2012年
視聴者アンケート調査(山元町・浪江町) 
調査により被害に対する報道の割合が著しく低かった山元町と浪江町を対象に、テレビ報道にたいしてどのような印象 を持っているかを検証する。
2013年
「震災報道におけメディアと市民」
2011年度、2012年度の調査をまとめたもから、メディアは一般市民、視聴者、被取材者とどのような関係のもとに 災害時の報道を行ってきたのかを明らかにし、報告書を作成する。
2014-16年
執筆期間
共同著書「被災地から考える3.11とテレビ」としてサンパウロから出版(2016年3月25日)