メディア記号論研究室とは
私たちの研究室では、芸術・文学からサブカルチャー、ポピュラー・カルチャーまで、さまざまなメディア・コンテンツを記号論的手法を用いて研究しています。その際、同じくメディア情報学講座に属するメディア文化論分野とも協力しつつ、コンテンツを媒介しているメディアの特性や可能性について問うことを重視しています。また分析にあたっては、文化事象が生産・消費される社会的政治的状況をも視野に入れ、記号論のほか、ポスト構造主義、言説分析、ジェンダー理論など現代の批評理論の成果を活かして分析・考察することを目指しています。
この研究室は、窪俊一准教授と森田直子准教授が共同で運営しています。
教員紹介
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窪 俊一 准教授 skubo@media.is. |
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准教授 morita@media.is. |
※メールアドレスのあとにtohoku.ac.jpをお付け下さい。
修士・博士論文の題目
【修士論文】(2011年度以降)
「川本喜八郎の人形アニメーションについての考察」
「はやみねかおる論」
「劇表現に表れる子どもの考えの変化に関する一考察」
「『タンタンの冒険』におけるキャラクターの図像表現―服装・服飾品に関する分析」
「近世怪異小説におけるろくろ首」
「劇表現に表れる子どもの考えの変化に関する一考察」
「新選組を題材とするマンガに関する考察」
「田口ランディ『ゾーンにて』における被災地表象」
【博士論文】(2008年度以降)
「手恷。虫の少女マンガ作品における表現の機構」
「ウィンザー・マッケイのマンガ作品に関する研究
「無声映画期における活動弁士言説の研究 ―日本映画史再考―」
「ヴェネツィアの仮面カーニヴァルの成立と展開に関する研究−劇場型都市空間における仮面の役割−」
「米国における非営利メディアの歴史−米国Public
Broadcasting形成過程の再検討−」
「F.シューベルトの交響曲第1番 −初期交響曲におけるその独自性」
Discourse on Indonesian Comics: Manifestation of National Identity in
Comics Exhibition in Indonesia circa 2005-2011
「井上ひさしの音楽劇作品に関する研究 −歌とドラマの関係から見る特質とその変遷−」
当研究室で芸術、文学、サブカルチャーを研究する意義
研究室や講座内のつながりだけでなく、講座を超えた横のつながり(特に社会学、哲学、心理、言語、政治など人文系の諸講座との連携)を大切にしています。自分の研究テーマを深めつつ、さまざまな学問分野の知見から学び、専門外の人に語りかける力を養ってほしいと考えています。自分の専門を深めるにあたっては、情報科学研究科内には関連の教員・研究者が少ないというハンディがあるため、他研究科の授業を受講したり、他研究科の教員に指導上ご協力をいただいたりすることもあります。
また、修士課程では情報科学研究科における情報関連の授業やPBL形式の授業(いわゆる文系学生でも受講可能なものがあります)に積極的に参加し、「情報科学」を通した物の見方を身につけることが出来ます。
研究室メンバー
OB 成田 雄太
博士特定研究員 田中 理紗
博士後期課程 庄司 知記
博士後期課程 大高 誠二
博士後期課程 傅 文婷
博士後期課程 加藤 諄
博士後期課程 三橋 勇太
博士前期課程 佐藤 主樹
博士前期課程 田村 晃一
博士前期課程 山口 恭正
博士前期課程 平林 雄一
学生による他研究室との共同研究の事例
「女川のまちづくりとコミュニティ―弱者排除とモニュメント表象の視座から―」(社会情報学会2016年3月5日アブスト集)
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日本と世界のマンガを研究するための雑誌や文献